やくざのような怖い上司がいた弁護士事務所勤務体験

今思うと完全にブラックな弁護士事務所に勤務していたことがあります。労務相談を受けるべき弁護士事務所がブラックだったなんて。私は事務員として採用されましたが、仕事内容は債務整理の和解交渉でした。よく言うブラックな弁護士事務所の典型的な職場、弁護士ひとりに対して事務員が5人も6人もいて、依頼のほとんどは債務整理というものです。多重債務に苦しむ人の助けになるのならばそれも良いのですが、おかしいことに上司も先輩も前職場はサラ金とのことでした。見た目も話し方もやくざのように怖い人たちでした。電話で相手方に、「おまえじゃ話にならん、上司出せこらぁ」ど怒鳴り散らしていました。隣で聞いていて手が震えるほど怖い罵声です。
依頼人は多重債務で支払いが難しい方々ですが、私達の弁護士事務所へはサラ金の紹介で来させられていました。何かきな臭いですよね。和解交渉で利息を軽減できますが、弁護士費用も結構な額です。弁護士費用を分割で何か月もかけて支払い終わるころに、和解後の分割決済が始まります。
サラ金と弁護士事務所が結託して弱者から搾取しているとしか思えない流れでした。私は2か月もしないうちに退職してしまいました。その勤務期間2か月の間に同僚4人辞めるという異常事態でした。