労働基準監督署を怖がる会社は間違いなくブラック企業

直接私が被ったものではないのですが、以前勤めていた会社で先輩が上司からいじめられていました。
ある日、外部のパソコンソフトの発売元が来社され、部署全体で事務所でソフトの操作の説明を受けていたのですが、その先輩が何とは無しに事務所から出て行きました。

ソフトの発売元が帰られてしばらくしてから、会長が事務所に現れ、
「○○君は仕事ができないので今日をもって辞めてもらいました」
と言い放ちました。

当時私は入社1ヶ月程だったのですが、その先輩が業務上大きなミスをしたような話は聞きませんでした。
また私はその先輩から業務を教えてもらっていたので、明日からどうするのか、大変不安になりました。

何の引き継ぎもなく、次の日から私はその先輩の業務を担当することになりました。
その日の朝礼で、社長は
「○○君はうちが求める人材ではなかった」
と言いました。
しかし、二年以上も勤務してきた人に対して普通そんなことを言うでしょうか?

先輩の業務はかなりハードで、結局私は入社からわずか9ヶ月で心身を壊し、退職せざるをえませんでした。
ある先輩は、9ヶ月もよく頑張った、それを自分達は守れなかった、申し訳ない、と言って下さいましたが…。

社長、会長や上司の言葉を額面通りに受け入れれば、その先輩は「解雇」に当たると思います。
でも会社都合の解雇ってよっぽどのことがないとできないですよね?
先輩はそんなに能力が劣ってもいなかったと思いますし、ただ単に上司達が気に入らなかっただけだと思います。

先輩のその後は聞いていませんが、会社は労働基準監督署をとても怖がっているようでした。
恐らく先輩の解雇は不法行為だったんでしょう。労務関連の法律は絶対に知っておくべきです。

私も自身が心身を壊して退職を願い出た際、会社は退職願すら受け取ろうとしませんでしたが、
「埒が明かないので労働基準監督署に相談に行って、労基を通して退職願を提出する」
と言ったらあっさり受理されました。

会社が明らかに不法行為をしているなら、「労基」を口にすれば簡単だな、と学習しました。