毎日の残業、毎週の休日出勤、度重なる接待、出張。
しかしそんな環境に長くいると、人間ってその環境に慣れてしまうのかそれが当たり前と思うようになってしまうのです。
残業するのは当たり前、休日出勤するのは自分の業務処理スピードが遅いから、接待時、身体を触られても“まぁしょうがない”、そんな思考になっていました。
毎月の体調不良はさらに頻度が増し、立ちくらみや吐き気、高熱、腹痛、目の痙攣、片耳の聞こえにくさと耳鳴り、不眠、感情のコントロールが効かなくなり、通勤時の電車や社内でも気づくと泣いている自分がいました。
“なんかすごく疲れているけど大丈夫?”、“具合悪そうだから今日は休んだ方がいいよ。”、“ちょっと本当に大丈夫?”と周りからも心配されるように。
でもその一方で、“大丈夫、もっと頑張れる、まだ頑張れる”という自分。
そんなある日、ついに全てが壊れました。その日を機に、私は会社に行くことができなくなったのです。
自宅近くの精神科に行くと、“重度のうつ病です。1か月は会社に行くことやめなさい。”と。
1か月会社を離れ、ゆっくりとした生活に戻ると、驚くべきほどたくさんの症状は緩和していきました。
ここで私は“もうあんな会社には二度と戻らない”と決意しました。