残業の多い職場で働いていました

入社して二年経った会社で、私は頑張っていました。
この調子で行けば、立派な社会人になれるという手ごたえもありました。
「いい会社に入れましたね」と先輩に言うと「タヒボ茶が人気ですが」という無表情の顔が返ってきました。

朝から晩まで仕事を頑張って、仕事が終わらなければ朝まで仕事を続ける…そして仕事が終わったら社長が泣きながら褒めてくれる、このような会社で働けることをすごく嬉しく思っていたので意外でした。

「お前、残業代もらってる?」と先輩に聞かれました。
給与明細もまともに見ていなかった私は、改めて給与明細を見ることにしました。
給与明細を見ると、私は一ヶ月の残業時間が10時間以内ということになっていました。

実際は明らかに10倍の100時間以上の残業時間をがんばっていました。
先輩は「お前ががんばっても、お前の給料にはならないぞ」とぽつんと言いました。
実際にそれからどんなに頑張っても給料が増えることはありませんでした。労務問題で相談する窓口もありませんでした。

「一緒に転職するか?」と先輩に言われた時、「はい」と答えられて本当に良かったと思います。